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民泊で利用できる宿泊予約サイト(OTA)比較

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民泊を経営する際には宿泊予約サイト(OTA)を利用するのが必須です。予約サイトに掲載すれば、サイト経由で多くの集客が見込めます。ただし、宿泊予約サイト(OTA)は多くの種類があり、どのサイトに登録すべきか迷う方は多いです。

本記事では民泊に活用できる宿泊予約サイト(OTA)を比較しました。主要なサイトの特長や必要な手続き、注意点などを解説しているため、参考にしてください。

主要なOTAの比較表

よく利用されている主要なOTAの比較表を以下にまとめました。

OTA 手数料 掲載可能な民泊形態 全施設の予約件数(2023年) 特長
じゃらん 8~12% 旅館業 33,539 ・旅館業で許可を取った物件のみ掲載可
・ホテル系がメイン
楽天トラベル 8~12% 旅館業 47,668 ・旅館業で許可を取った物件のみ掲載可
楽天Vacation Stay 15% 民泊新法(住宅宿泊事業)、特区民泊、旅館業 7,131 ・民泊新法や特区民泊の物件を掲載可・掲載すると国内外の主要OTAに転載される
Airbnb 3% 民泊新法(住宅宿泊事業)、特区民泊、旅館業 132,144 ・民泊に特化・独自の保険サービスを提供・全世界から集客できる
Booking.com 12% 民泊新法(住宅宿泊事業)、特区民泊、旅館業 343,990 ・全世界でトップのシェア・事前決済には手数料がかかる

国内のOTAとして有名なものはじゃらんと楽天トラベルです。ただし、じゃらんと楽天トラベルは旅館業の物件のみ掲載できます。民泊新法や特区民泊の物件を掲載したい場合は、楽天Vacation Stayで対応可能です。

楽天Vacation Stayに登録すると楽天トラベルやBooking.comなどに転載されます。転載を利用すれば、出稿や管理の手間を省ける点がメリットです。ただし、直接掲載するのと比較すると転載は集客力が落ちます。また、転載先で予約されても、楽天Vacation Stayの手数料が適用される点に注意が必要です。

海外のOTAとして有名なサービスは、AirbnbとBooking.comです。Booking.comは全世界でトップクラスのシェアを誇ります。ただし、Booking.comには民泊以外の宿泊施設も多数掲載されています。

Airbnbは民泊に特化したOTAであり、Booking.comに次ぐシェアを誇る予約サイトです。Airbnbでは独自の保険サービスを提供しており、さまざまなリスクに備えられます。

OTAの最近の動向

世界的にOTAの利用は拡大しており、宿泊施設を利用する人の多くがOTA経由で予約をしています。OTAはワンストップで宿泊施設の比較から予約まで提供していて利便性が高いため、国や性別、年齢を問わず利用されているサービスです。

OTAの中ではBooking.comとAirbnbがトップクラスの集客力を誇り、他のサービスを圧倒しています。Booking.comとAirbnbは年々シェアを拡大しており、今後も成長を続けるでしょう。

一方、2023年度には楽天トラベルやじゃらん、楽天Vacation Stayなど日本国内のOTAはシェアが減りました。

これから民泊を始める上でOTAを選ぶ際には、どんな層をターゲットにするかが大事です。インバウンドをターゲットにするのであれば、Booking.comとAirbnbへの登録は必須です。Booking.comとAirbnbの2つだけでも世界中の人達にアピールできて、高い集客効果を期待できます。

国内の旅行者をターゲットにしたい場合は、国内のOTAも選択肢に入るでしょう。ただし、楽天トラベルとじゃらんは、民泊新法の施設の場合には掲載できません。楽天Vacation Stayに掲載すると、楽天トラベルに転載されます。

OTAは管理の手間がかかり、手数料も発生します。サイトコントロールを導入して管理する場合でも、サイトコントロールの導入のためのコスト負担が大きいです。

高級路線で民泊を始めるのでなければ、基本的にはBooking.comとAirbnbの2つへの掲載だけでも基本的に問題ありません。Booking.comとAirbnbは国内の旅行者も利用しているサービスのため、国内外の旅行者から集客できます。

申請書類

OTAに掲載するまでの所要日数

これからOTAに民泊物件を掲載したいならば、必要書類を用意した上で各OTAの申込みページから手続きを進めます。手続きは比較的簡単であり、必要な書類を揃えていれば、最短当日から利用できるサービスもあります。

以下に主要なOTAへ掲載できるまでの所要日数の目安をまとめました。

OTA 申込みから集客開始までの所要日数
Airbnb 申請後すぐ(当日)
Booking.com 申請後すぐ(当日)
楽天トラベル 約2週間
楽天Vacation Stay 2日〜1週間

OTAに登録する流れや必要書類

OTAに登録するまでの流れや必要書類について紹介します。

OTAに登録するまでの流れ

以下では登録から部屋の掲載までの主な流れをまとめました。

  1. アカウントを作成する
  2. 本人認証を行う
  3. 営業許可証などの登録
  4. 掲載したい部屋に関する情報を入力して登録する
  5. OTA側で確認を行う
  6. 部屋を公開する

まずはそれぞれのOTAのアカウントを作成する必要があります。アカウント作成では、氏名や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力しなければいけません。

アカウントを作成する際には本人認証が必要になります。電話番号やメールによる認証だけのOTAもあれば、書類の郵送が必要になるOTAもあります。

アカウントが作成された後は、営業許可証などの登録が必要です。民泊物件の紹介をするページには届出番号を記載することが義務づけられています。

また、届出番号の記載に加えて、届出番号を裏付ける公的書類のアップロードも必要です。たとえば、届出番号通知書のコピーや民泊制度運営システムの画面のスクリーンショットなどを用意しましょう。

OTAで集客をしたい場合は、掲載したい部屋に関する情報を入力して登録する作業が必要です。部屋のタイプや対応可能なゲストの人数、設備の数、住所などを入力して登録します。

OTAによっては、登録した部屋について運営側で確認するケースがあります。登録内容が確認されて問題がなければ、部屋の公開が可能です。

OTAを利用する際の注意点

OTAを活用して民泊物件の集客を図りたい場合は以下の点に注意しましょう。

  • 手数料の詳細を確認する
  • OTAのターゲットを確認する
  • 掲載するOTAを絞る

OTAを経由した宿泊があった場合は一定の手数料が請求されるシステムです。手数料はそれぞれのサービスごとに異なるため事前に確認しましょう。さまざまな条件で手数料が変動するサービスも存在するため、自身の条件ではどのくらいの手数料が適用されるのか調べておくことが大切です。

それぞれのOTAのメインのターゲット層は異なっています。これから集客したい層とOTAのターゲット層が一致しているかどうかを確認しましょう。外国人から集客したい場合は、海外のOTAがおすすめです。

登録するOTAを増やしすぎると管理の手間がかかります。ツールを使って管理する場合は、コストが増える点にも注意が必要です。2つ程度のOTAに登録するだけでも高い集客効果を見込むことができます。OTAを増やしすぎないように注意しましょう。

宿泊予約サイト(OTA)はBooking.comとAirbnbがおすすめ

宿泊予約サイト(OTA)を選ぶ際には、主要なサービスの手数料やターゲット層などを比較しましょう。基本的にはBooking.comとAirbnbに登録するのがおすすめです。OTAの代表的なサービスであり、世界中から集客することができて、売上に大きく貢献します。事前にしっかりとリサーチした上で利用する宿泊予約サイト(OTA)を決めましょう。