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訪日外国人はどうやって民泊を予約しているの?国内外宿泊予約サイトの特長とは?

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訪日外国人が民泊を利用するケースが増えています。それでは、訪日外国人はどのようにして民泊の予約をしているのでしょうか。民泊を経営する上で訪日外国人の存在は重要であり、どのような経路で予約をしているか知っておくことは大切です。本記事では、訪日外国人が民泊を予約する方法から国内外宿泊予約サイトの特長についてまで解説しています。

訪日外国人は予約サイト(OTA)を利用している

海外に住んでいる外国人が日本の民泊を予約できるのは、予約サイト(OTA)があるからです。

OTAとは「Online Travel Agent」のことであり、日本語に直訳するとオンライン旅行代理店を指します。一般的な旅行会社とは異なり実店舗はなく、オンライン上でのみ旅行代理店業務を行っているのが特長です。

予約サイト(OTA)は国内と海外の両方に存在しています。国内のサイトであっても、最近はインバウンド集客に対応するサイトが増えています。

訪日外国人をターゲットにする場合は、海外のサイトを利用した方が間口を広げられるのがメリットです。

予約サイト(OTA)の仕組み

予約サイト(OTA)はサイト内で宿泊施設の比較から予約、支払いまで完結できるのが特長です。1つのサイト内に数多くの宿泊施設が掲載されていて、細かな情報を比較できます。オンライン上で提供されているため、24時間いつでもどこでも閲覧から予約まで行えるため便利です。

また、民泊経営者が予約サイト(OTA)に掲載してもらう場合には、初期費用はかかりません。予約の有無に関係なく民泊の情報を多くのユーザーに伝えられる点は大きなメリットです。

ただし、予約サイト(OTA)を経由して民泊が予約された場合には、予約料金に対して一定の手数料を支払わなければいけません。予約サイト(OTA)は掲載している宿泊施設から得られる手数料を主な収益源としています。

予約サイト(OTA)に民泊を登録する際には、さまざまな情報の登録が可能です。民泊施設内の宿泊室や設備などの写真、周辺エリアの紹介などの情報を掲載することで、予約を促します。

予約サイト(OTA)の利用者が希望する条件を検索すると、希望条件にマッチする宿泊施設が表示されるため、宿泊施設の予約を促せる仕組みです。

予約サイト(OTA)への登録は、申込だけで簡単に行えるサイトもあれば、審査が実施されるサイトもあります。また、掲載されたとしても、サイトのルールに違反すれば削除や利用停止などの措置を受けるケースがあるため注意しましょう。

国内外宿泊予約サイトの特長

国内外宿泊予約サイトの中でも代表的なサイトを以下にまとめました。

サイト名 手数料 特長
じゃらん 8~12% ・宿泊営業許可を取得した施設のみ掲載
・ホテル系がメイン
楽天 8~12% ・宿泊営業許可を取得した施設のみ掲載
・国内最大手のOTA
・ターゲットは日本中心
一休 10% ・高級志向
・審査期間が長い
booking(海外) 12% ・ターゲットは欧米中心
・世界最大級のOTA
airbnb(海外) 3% ・ターゲットは全世界
・国内外を問わず幅広い層を集客できる

基本的にじゃらんや楽天、一休といった国内のOTAは、元々ホテル系をメインに掲載していたサイトです。国内をターゲットにさまざまな宿泊施設が掲載されており、現在でもホテル系の施設の掲載がたくさんあります。

じゃらんは宿泊営業許可を取得していないと掲載できません。楽天も民泊新法による民泊施設については掲載は不可です。ただし、楽天はVacation STAYというOTAを展開しており、こちらは民泊新法の物件でも掲載できます。

一休は高級別荘を利用した民泊を専門的に取り扱う「一休.com バケーションレンタル」を展開しているのが特徴です。高級志向であり、掲載できる物件について厳しい審査を実施しています。

海外のOTAであるbookingやairbnbは世界中をターゲットにしており、数多くの民泊施設が掲載されているサイトです。bookingは欧米を中心に利用されており、airbnbは国内を含めて全世界で利用されています。

airbnbは民泊のOTAには保険サービスが用意されているのが特徴です。民泊を経営していてトラブルが起きたとしても安心です。bookingはプロモーションツールやマーケティングツールなどが充実しています。

訪日外国人の集客をしたい場合は、bookingやairbnbは登録必須のサイトといえるでしょう。

複数のOTAに掲載する場合はシステムの導入が必要になる

これから民泊を経営する場合は、複数のOTAに掲載するケースが一般的です。しかし、複数のOTAに掲載する際には管理に手間がかかるためシステムの導入が必要になります。

以下ではOTAへの掲載を管理するシステムについて詳しく解説します。

複数のOTAを一元管理できるサービスがサイトコントローラー

複数のOTAに民泊物件を掲載する場合は、一元管理できるシステムとしてサイトコントローラーを導入するのが一般的です。

複数のOTAに登録すると、それぞれのサイトの管理画面上での操作が必要になり、業務効率が悪くなります。たとえば、ダブルブッキングのようなトラブルが起きやすくなるためリスクが大きいです。

サイトコントローラーを導入することで、複数のOTAを管理できるさまざまな機能を利用できます。

サイトコントローラーで活用できる主な機能を以下にまとめました。

  • 在庫・料金管理
  • 予約管理
  • 料金ランクの設定
  • データの分析

民泊経営においてサイトコントローラーの利用は必須といえます。

サイトコントローラーを導入するメリット

サイトコントローラーを導入すると以下のようなメリットがあります。

  • 業務効率が高まる
  • オーバーブッキングのリスクを減らせる
  • データの収集・分析を行い集客に活かせる
  • 複数のOTAサイトに登録することで露出を増やせる

サイトコントローラーを導入すれば1つの管理画面から各OTAの管理ができるようになり、業務効率が高まる点がメリットです。

また、サイトコントローラーの機能を利用することでオーバーブッキングを回避できます。予約が入った時に他のOTAでの予約を売り止めできる機能があるからです。

サイトコントローラーによってさまざまなデータを集めることができ、今後の販売戦略を立てるのに活かすことができます。

サイトコントローラーがあれば、複数のOTAへの登録を積極的に行えるようになり、露出を増やせる点もメリットです。

サイトコントローラーを導入する際の注意点

サイトコントローラーの導入にはメリットだけではなくデメリットもあるため気をつけましょう。

サイトコントローラーを導入する際に注意しておきたいポイントを以下にまとめました。

  • サイトコントローラーを導入するためのイニシャルコストがかかる
  • サイトコントローラーを継続して利用するためのランニングコストがかかる
  • 登録するOTAを増やすと管理する手間がかかる

サイトコントローラーは有料で提供されているサービスのため、導入する際にはイニシャルコストがかかります。初期費用が請求されるサービスは多く、1万円程度から10万円を超えるケースまでさまざまです。

また、サイトコントローラーを継続して利用する場合は、月額料金が発生します。月額料金はサービスによって異なり、施設の規模やオプションの有無などによっても変わるものです。数千円で利用できるサービスもあれば、数万円近くの月額費用が発生するものもあります。

登録するOTAを増やした場合は、サイトコントローラーを導入していたとしても管理する手間が大きくなる点にも注意しましょう。OTAにたくさん登録していると、サイトコントローラーを利用してもミスやトラブルが起きやすくなります。

訪日外国人の集客にはOTAを活用しよう

訪日外国人に民泊へ宿泊してもらいたい場合は、海外の人達にも集客できるOTAへの登録が必須です。複数のOTAを活用する際にはサイトコントローラーを利用して効率的に管理しましょう。ただし、サイトコントローラーの活用にはコストがかかり、登録するOTAを増やすと手間がかかる点には注意が必要です。OTAを上手く活用しながら民泊経営を進めましょう。