民泊情報ブログ
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2017年度に引き続き、2018年もBooking.comさんから「Guest Review Awards」を受賞しました。施設をご利用いただいたお客様、運営のサポートをしてくださったBooking.comのスタッフの皆様に感謝でございます。
施設の運営のご相談を受けるときに、口コミなんて意味あるの?と質問されることがよくあります。その答えは私達の日常の生活の中でも垣間見れるかと思います。何かを購入する時、レストランを予約する時、病院が必要になった時、ネットで情報を収集していませんか。調査会社のデータでは、口コミは、約80%の顧客へ影響を与えるという結果が出ています。
山奥にあるラーメン店、名前も聞いたことがないお寺、看板もないカフェなど、私も施設の正確な情報ではなく、口コモを頼りにさまざまな場所を訪れた経験があります。
稼働率を高めるポイントは、やはり口コミ、そして写真ですね。でも、この2つのポイントを充実させる為に必要なことはたくさんあります。今の運営会社と契約が満了になる、他の運営者の声も聞いてみたいなど、宿泊施設の運営でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
では、2019年もよいレビューを重ねて参りたいと思います!


2026年1月、京都市は民泊施設への規制を抜本的に強化する方針を打ち出しました。コロナ禍後の観光回復に伴い民泊トラブルが急増し、地域コミュニティの存続が危ぶまれる事態に発展しています。市は即時の厳格運用に加え、条例改正による総量規制や立地規制、さらには宿泊税の見直しも連動させ、「量から質へ」の観光政策へ大転換を図ります。本記事では、規制強化の具体的内容とその背景、今後の展望を詳しく解説します。
目次
2026年1月29日、京都市の松井孝治市長は記者会見を開き、市内の民泊施設に対する規制を抜本的に強化する方針を発表しました[※引用1]。新型コロナウイルス禍を経て急回復した観光需要の裏側で、地域住民の生活環境が深刻な打撃を受けている現状を打破するため、市は「監視体制の強化」から「厳罰化・総量規制」へと大きく舵を切ります。
今回の規制強化の最大の引き金となったのは、観光客の回復に伴う民泊施設の急増と、それに比例して激化する近隣トラブルです。京都市によると、旅館業法に基づく「簡易宿所」と住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づく「民泊」の合計施設数は、2018年度末の3,480施設から、2025年末には4,192施設へと増加しました。特に民家を利用した「民泊(住宅宿泊事業)」の伸びは著しく、2018年度末と比較して約2.2倍の1,088件に達しています。
施設の増加に伴い、地域住民からの苦情も急増しています。2025年度の通報件数は4月から12月までの間に既に264件に上り、前年度の年間件数(244件)を上回るペースで推移しています。寄せられる苦情の多くは「騒音」や「ごみ処理」に関するもので、住宅街に突如として現れた宿泊施設をめぐり、夜遅くまで騒ぐ観光客やルールを無視して捨てられたごみの散乱が日常化しつつあります。
松井市長は会見で「民泊によるトラブルで、地域のコミュニティが維持できないという声も寄せられている」と強い懸念を示しました。問題は単なるマナー違反の範疇を超え、地蔵盆や町内会といった長年培われてきた地域活動、ひいては住民の定住意欲そのものを削ぐ事態に発展しています。市長が「今のまま放置すれば外国人排斥(ゼノフォビア)にもつながりかねない」と危機感を露わにしたことは、事態の深刻さを物語っています。

京都市は、抜本的な条例改正に先立ち、現行法制度の中で可能な限りの「厳格運用」を即座に開始します。まず2026年2月から着手するのが、民泊事業者に義務付けられている「定期報告」の徹底です[※引用2]。現在、事業者には2ヶ月に1回、宿泊日数や苦情件数などを市に報告する義務がありますが、実際には約半数の事業者が期限までに報告を行っていません。これに対し市は、報告がない事業者に対して「業務停止命令」や「廃止命令」を出すことも視野に入れた運用を開始します。最大30日間の業務停止命令や最大5万円の過料といった罰則を厳格に適用し、「ルールを守れない事業者は市場から退場させる」という強い姿勢を示しています。
2026年4月からは、現場での監視体制も強化されます。「民泊対策専門チーム」の人員を拡充し、早朝や夜間の「抜き打ち調査」の頻度を大幅に引き上げます。調査の焦点となるのは、京都市独自の「駆け付け要件」です。施設から800メートル以内に管理者が駐在し、緊急時には概ね10分以内で現場に駆け付けられる体制が義務付けられていますが、名ばかりの管理者を置いて実際にはトラブル対応がなされていないケースも散見されます。実態調査を徹底することで違法状態をあぶり出す狙いです。
より根本的な解決策として、京都市は2026年度中に民泊関連条例の改正案を市議会に提出する方針です。ここでは、全国でも類を見ない厳しい規制が検討されています。
まず営業日数のさらなる制限です。現在でも京都市は、住居専用地域における民泊営業を「1月15日から3月16日までの約60日間(冬の閑散期)」[※引用3] に限定する極めて厳しい上乗せ規制を実施しています。今回の見直しでは、この営業日数をさらに厳格化することが検討されています。具体的な日数は有識者会議で議論されますが、住宅地における事実上の営業をさらに困難にする内容となる可能性があります。
注目すべきは「立地規制」の見直しです。観光客が過度に集中している地域や静穏な環境を守るべき歴史的保存地区などにおいて、新規の民泊開業を制限あるいは禁止するような措置が含まれる可能性があります。これはまちづくり全体の観点から宿泊施設の総量をコントロールしようとする試みです。
さらに市は、国に対しても制度自体の見直しを求めていく方針です。現在の民泊新法は、要件を満たして書類を提出すれば営業できる「届出制」を採用していますが、京都市はこれを行政が審査権限を持つ「許可制」や定期的な審査が必要な「更新制」に変更するよう国に働きかけます。一度届け出れば永続的に営業できる現行制度では、質の悪い事業者を排除しきれないという判断があるためです。
ここで改めて、現在京都市が課している独自ルール(上乗せ条例)を確認しておきます。京都市は2018年の民泊新法施行時から、全国一律のルールに加えて厳しい独自基準を設けてきました。
第一に、家主不在型の民泊であっても、施設内または徒歩10分以内(概ね800メートル以内)の場所に「現地対応管理者」が駐在しなければなりません[※引用4]。これは騒音などのトラブル発生時に即座に対応するための措置です。第二に、開業にあたっては近隣住民への事前説明が義務付けられています。第三に、住居専用地域では原則として年間180日の営業可能日数のうち、冬場の約2ヶ月間しか営業が認められていません。
今回の規制強化は、これらの既存ルールが「あってもなお、トラブルが防げない」という現実を突きつけられた結果です。特に「10分以内の駆け付け」が形骸化していることや、違法・脱法的な営業(いわゆるヤミ民泊や、旅館業法の許可を取りつつ実態は無人運営のマンションホテルなど)への対応が急務となっています。
民泊規制強化の動きは、京都市の観光政策全体が「量から質へ」と大きく転換する流れの一環です。京都市は宿泊税についても見直しを進めており、2026年3月から課税区分を細分化し、事実上の増税を行う予定です。改正後は「5万円以上10万円未満は4,000円」「10万円以上は1万円」といった高額な税率が適用される方向で調整が進んでいます[※引用5]。安価な宿泊施設の乱立によるオーバーツーリズムを抑制し、地域経済に貢献する質の高い観光を促進しようとする意図の表れです。
松井市長は「民泊を締め出そうとしているのではなく、市民生活と両立する施設に来てもらいたい」と述べています。しかし、今回示された方針は事業者にとっては極めて厳しいものです。ルールの抜け穴を突いて利益を上げてきた事業者や、管理を外部に丸投げして地域への配慮を欠いていたオーナーにとって、京都での事業継続は困難になるでしょう。
一方で、市民にとっては悲願の対策と言えます。「静謐な京都」を取り戻せるか、それとも規制の網をかいくぐる新たな手口とのいたちごっこになるか。2026年度は、京都が「観光と生活の共存」という世界的な難題に対して一つの答えを出す重要な年になります。
今後、有識者会議での議論を経て条例案が具体化されます。これから京都で民泊事業を検討している、あるいは既に運営している事業者は、2月の「報告義務の厳格化」への即時対応はもちろん、来たるべき条例改正を見据えた事業計画の根本的な見直しが求められます。
[引用1]https://news.yahoo.co.jp/articles/7e38bc74603b6965f842067801208191bb64e7ad
[引用2]https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1645859?gsign=yes
[引用3]https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000312078.html
[引用4]https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000312078.html
[引用5]https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC099VJ0Z01C25A2000000/


宿泊事業を取り巻く環境が、かつてないほど厳しさを増しています。建設現場や物件オーナーとの打ち合わせで必ず話題に上るのが、工事費の異常な高騰と金利の上昇です。「安く仕入れて、高稼働で回して、早期に投資を回収する」という従来の成功モデルは、もはや通用しなくなりつつあります。本記事では、建設・金融情勢の最新データをもとに、これからの時代を生き抜くための新しい考え方について解説します。
目次
日本の建設業界は現在、「令和の建設費高騰」と呼ばれる深刻な事態に直面しています。かつては数百万円で可能だったリフォームや、数千万円で収まっていた小規模物件の建築が、今ではその前提が根底から覆されています。
主要な建設資材の価格は、2021年1月と比較して2025年11月時点で建築部門全体で37%上昇しました[※引用1]。特に顕著なのが設備関連で、ガス管は2.1倍(114%増)、電線(高圧ケーブル)は1.8倍(86%増)という驚異的な上昇率を記録しています。
人手不足を背景とした労務費の上昇も深刻です。2025年3月から適用されている公共工事設計労務単価は、2021年当時と比較して全国平均で22.9%上昇しました。10年前と比較すると5割近く高くなっており、この「資材」と「労務」のダブルパンチにより、全建設コストは平均で26〜30%上昇しています。5年前と同じ予算で工事を発注することは、もはや不可能な状況です。
このコスト高騰は、宿泊業の人気エリアである京都市内などで特に顕著に現れています。物件を購入し、ある程度の質を担保したフルリノベーションを行うとなると、総額1億円を超えるケースが当たり前になってきました。一軒家のフルリノベーションに限っても、宿泊施設としての質を担保しようとすれば4,000万〜5,000万円の予算が必要です。予算を3,000万〜3,500万円に抑えようとすると、どこかで大きな妥協を強いられるのが現在の市場相場となっています。
建設費の高騰に加え、宿泊事業者を追い詰めているのが金利の上昇です。日本銀行は2025年12月19日、政策金利を0.75%程度に引き上げることを決定しました。これは1995年以来、約30年ぶりの高水準です[※引用2]。長期金利も2.0%台に到達するなど、長らく続いた超低金利時代は完全に終焉を迎えました。
金利が0.25%上昇するだけで、例えば5,000万円の借入(35年返済)の場合、年間で約7万円の負担増となります。宿泊事業のような多額の投資を必要とするビジネスにおいて、この金利上昇は収益性を直接圧迫します。物件価格の高騰と金利上昇が重なることで、個人が借り入れをして宿泊業に新規参戦することは、極めて難易度の高いレベルに達しています。
コストと金利が上がる一方で、市場の競争は激化しています。都市部を中心に民泊施設は急増しており、宿泊単価の下落傾向が見られるエリアも出てきています。また、大阪市のようにトラブル増加を背景に特区民泊の新規受付を停止する動きや、自治体による規制強化も相次いでいます。
これまで多くの運営者が稼働率(どれだけ予約が埋まっているか)を最優先事項としてきました。しかし、清掃費やリネン交換、管理委託料といった運営コストも上昇しており、売上の20〜30%が代行手数料として引かれるケースも珍しくありません。無理に稼働率を上げようとして宿泊単価を下げれば、現場は疲弊し、設備は傷み、利益は残らないという負のスパイラルに陥ります。「稼働率=正義」という考え方は、もはや終わりを迎えたと言えます。

予算の算出が極めて難しい今、投資すべきは高価な建材や豪華な設備だけではありません。知恵と工夫による「原価のかからない価値」こそが、これからの差別化の鍵となります。
物理的なコストを抑えつつ、顧客満足度を高めるためには、空間の見せ方と視線設計、動線・間取りの工夫、そして明確なコンセプト・ストーリーが不可欠です。面積が限られていても、光の採り入れ方や庭とのつながり、視線の抜けを設計することで、贅沢な空間を演出できます。使い勝手の良い動線は、宿泊者のストレスを減らし、リピート率向上に直結します。
「なぜこの宿に泊まるのか」という明確な物語は、SNSでの集客を強化し、広告費をかけずにファンを作る強力な武器になります。予算を妥協して中途半端なものを作ることは、宿泊単価の維持を困難にします。むしろ、特定のターゲットに深く刺さるコンセプトを設計し、「安売りしなくても選ばれる理由」を作ることが、コスト高騰時代における唯一の防御策です。
これからの事業計画において最も重要なのは、収益の最大化を目指す攻めの姿勢ではなく、不測の事態でも立ち行かなくならない守りの視点です。
かつては「いかに利益を出すか」が議論の中心でしたが、今は「いかなる状況でも赤字を出さない」ことが最優先です。無理な規模拡大を避け、運営コストを徹底的に見直す必要があります。稼働率80%を目指して単価を叩き売るのではなく、稼働率が50%であっても利益が出るような適正単価の維持にシフトすべきです。これにより、建物の摩耗を防ぎ、良質なゲスト層を維持することが可能になります。
最も重要なパラダイムシフトは、「儲かる民泊」から「返せる民泊」への転換です。物件価格と建設費が高騰し、金利が上昇している現在、帳簿上の利益よりも「毎月のローン返済を確実に継続できるか」という資金繰りの安定性が、事業の継続性を左右します。
建設現場で起きている「見積もりが想定を大幅に超える」「工期が延びる」「人手が足りない」といった事態は、一過性のトラブルではなく、構造的な変化です。この現実に目を背け、過去の成功体験に基づいた計画を立てることは、非常に大きなリスクを伴います。
今、宿泊事業者に求められているのは、原価のかからない価値を磨き上げ、派手な利益よりも確実な返済を重視する、地に足のついた経営感覚です。「稼働率が正義」の時代を脱し、単価維持と返済可能性を軸に据えたマインドシフトを行うこと。それこそが、令和の荒波の中で宿泊事業を継続させ、生き残るための道だと考えられます。
[引用1]https://digital-construction.jp/column/2980
[引用2]https://www.juken-net.com/main/feature/rising-interest-rates/


2025年の訪日外国人客数が史上初めて4,000万人を突破し、消費額も過去最高の約9兆5,000億円を記録しました。しかし、この華々しい数字の裏側で、古都・京都をはじめとする観光地は深刻な「オーバーツーリズム」と「二重価格」導入の議論に揺れています。4,000万人時代の実態と、京都で起きている変化、そして専門家が指摘する日本の観光産業の未来について解説します。
2026年1月、日本政府は歴史的な数値を発表しました。2025年の訪日外国人客数が推計で約4,270万人に達し、史上初めて年間4,000万人を突破したのです[引用1]。消費額も約9兆5,000億円と過去最高を記録し、日本経済における外貨獲得の柱として、自動車輸出に次ぐ規模へ成長しています。
この記録的な増加を牽引したのは、記録的な円安と日本の観光地としての根強い人気です。コロナ禍前の2019年水準(約3,188万人)を大きく上回り、特に欧米やオーストラリアからの旅行者が大幅に増加しました。滞在日数が長く、多くの地域を周遊する傾向がある層の拡大が、消費額の押し上げに寄与しています。
一方で、かつて最大市場だった中国からの客足には急ブレーキがかかりました。2025年12月の中国からの訪日客数は前年同月比で約45%も減少しています[引用2]。これは、高市早苗首相の発言に端を発した日中関係の悪化や、中国政府による渡航自粛要請が影響したと見られます。それでも全体数が過去最高を記録した事実は、日本のインバウンド市場が「中国頼み」から脱却し、多角的な構造へ転換したことを示しています。
この国家的ブームの最前線に立つ京都市では、影響が極めてシビアな形で現れています。清水坂や嵐山といった主要観光地は外国人旅行者で溢れかえり、市民生活への影響が限界に達しつつあります。
京都市観光協会のデータによると、2025年11月の京都市内主要ホテルの外国人延べ宿泊者数は前年同月比8.5%増と好調を維持していますが、対照的に日本人の延べ宿泊者数は15.3%も減少しました[引用3]。これは、インバウンド需要による宿泊費の高騰や混雑を敬遠し、日本国内の旅行者が京都を避けている現状を示しています。

円安による割安感を享受する外国人観光客と、物価高に苦しむ日本人や地域住民。この経済格差を是正し、オーバーツーリズム対策の財源を確保する手段として、京都では「二重価格」の導入が現実味を帯びています。
京都市内のある老舗旅館では、すでに事実上の二重価格を導入しています。訪日客向けの予約仲介サイト経由の料金を、国内向けサイトより最大1.5倍高く設定しているのです。旅館側は「外国語対応などのコストが発生している」ことを理由に挙げています。
飲食店でも、海鮮や和牛などの高級食材を用いた高単価メニューを「インバウンド向け」として外国語でPRする動きが加速しています。牛丼チェーン「松屋」ですら、観光地店舗では高単価メニューを券売機で「インバウンド向けお勧め」と案内しています。
この動きは民間にとどまりません。京都市は市バスにおいて、市民と観光客の運賃を分ける「市民優先価格」の2027年度内実現を目指しているほか、二条城の入城料体系の見直しも模索中です。さらには、政府レベルでも国立美術館・博物館での二重価格導入が検討されています。
米国からの旅行者が「日本はホテルも食事も何でも安い。地元客と多少の料金差があっても気にしない」と語るように、外国人旅行者側の抵抗感は意外に少ないという見方もあります。しかし、観光業界内には「国籍だけを理由に区別するのは差別と受け取られかねない」という慎重論も根強く残っています。
4,000万人という数字は、政府が掲げる「2030年に6,000万人」という目標に向けた通過点に過ぎません。しかし、専門家からは現在の延長線上での拡大に強い懸念が示されています。
現在の観光のあり方は、かつての高度経済成長期における公害問題に近づきつつあります。観光客の急増により、コンビニのトイレ利用マナーの悪化やゴミのポイ捨てなどが目立ち、地域住民の生活負担は確実に増しています。現行インフラでは受け入れ人数に限界があり、数を追い続ければ、良識あるリピーターが離れ、質の低い観光客ばかりが集まる状況になりかねません。結果として、日本の観光地としての価値そのものが損なわれるリスクがあります。
一方で、日本の観光政策には経営的な視点が不足しているとの指摘もあります。重要なのは客数の多さではなく、一人当たりの消費額を高め、地域経済に持続的な恩恵をもたらすことです。人数を抑えつつ消費の質を高める戦略へと転換しなければ、観光は成長産業ではなく重荷になってしまうでしょう。
JTBの予測では、2026年の訪日客数は中国・香港市場の減速を織り込み、2025年比で2.8%減の約4,140万人になると見込まれています[引用4] 。右肩上がりの成長が一旦落ち着くこのタイミングこそ、日本が「観光立国」としてのあり方を再考する好機かもしれません。
「二重価格」は単なる値上げではなく、特別なガイドや体験といった付加価値とセットで納得感を得る形での導入が求められます。また、特定の観光地に集中する「オーバーコンセントレーション(過剰集中)」を解消し、地方へ誘客するための戦略的な「観光地経営」が不可欠です。
4,000万人突破は確かに祝うべきマイルストーンです。しかし、それは同時に、京都をはじめとする地域社会が「住んでよし、訪れてよし」のバランスを維持できるかの瀬戸際に立たされていることを示しています。地域住民の日常生活が観光客によって脅かされるような状況が続けば、観光地としての持続可能性は失われてしまいます。
2030年に向けて、数合わせの誘致ではなく、地域住民の生活を守りながら稼ぐ力を高める持続可能なモデルへの転換が急務となっています。観光客の「量」ではなく「質」を重視し、地域社会と調和した観光産業の実現こそが、真の意味での「観光立国」への道となるでしょう。
[引用1]https://news.yahoo.co.jp/articles/10576e93bcb5ca97dcb81e34714e2ccbb68ae2d3
[引用2]https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-20/T954FKT9NJLS00
[引用3]https://www.travelvoice.jp/20260121-159028
[引用4]https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1940O0Z10C26A1000000/
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