FAQ
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結論から申し上げますと令和5年10月16日からようやくeLTAXからの電子申告・電子納付ができるようになりました。
以下の京都市のホームページで情報が公開されています。
https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000314820.html
これまで宿泊者から預かった宿泊税のオンラインでの申告はできたのですが、納付ができなかった為、毎月、あるいは3ヶ月毎に銀行や郵便局へ宿泊税を持ち込み納付の手続きを行っていました。そもそも近くに銀行や郵便局がない施設の方にとってはかなり面倒な手続きであり、さらには銀行での長い待ち時間が業務を圧迫していたことでしょう。
ようやくこの面倒な業務から解放されると喜んでいたのですが、実は実際に納付できるようになるまでとても大きなハードルがあります。京都市のホームページの解説だけで実際に納付まで誰にもサポートを受けずに進められるのは相当物事の理解に長けた方だと思います。11月に窓口に問い合わせをした段階で納付ができていたのは私で3例目だったそうなので、相当数の方が苦戦されているか、断念されて従来通りの納付方法を選択しているのではないでしょうか。
eLTAXという地方税のポータルシステムのウェブサイトへアクセスすると申請方法を解説している特設ページがありますので、そちらを案内しておきます。
https://www.eltax.lta.go.jp/news/07816
ざっと流れを説明すると申請は「PCdesk Next」という仕組みを使って、電子納付については「PCdesk」を利用してネットバンク等を利用して納付します。
ここだけ見るとすごく簡単に手続きができそうなイメージですが、実際に作業をしてみると慣れない方には結構大変な作業です。
詳細に解説するとかなり長くなってしまうので、流れだけ箇条書きにしておきます。
1.従来通り集計をして宿泊税の電子申告を行います。
https://www.shinsei.elg-front.jp/kyoto2/navi/procInfo.do?fromAction=2&govCode=26100&keyWord=12&procCode=1000372
2.eLTAXを利用して宿泊税の電子申告をするという手続きを「PCdesk Next」で行います。
https://portal.pcdesknext.eltax.lta.go.jp/group-u/login/userLogin
3.申請した宿泊税をネットバンクで納付する為に「PCdesk」を利用します。
https://www.portal.eltax.lta.go.jp/apa/web/webindexb
※但し、気を付けないといけないのが、このサービスを利用する為に法務局で電子証明書の申請を行わないといけないのです。
法務省の解説によりますと、“電子文書の作成者が誰であるのかを確認することができるとともに、その電子文書が改ざんされていないことを確認する”という目的だそうです。
実際の取得方法については、以下のリンクで確認ができます。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_00028.html
つまり、1~3の手順をすべて終えても実際に納付するためには、法務局へ行って別の手続き行う必要があるのです。法人であれば、京都で宿泊施設を運営していても、本店が東京なら東京の法務局で手続きを行わないといけません。案内については上記でもご紹介しましたが、ざっくりどのようにして手続きを行うのか記述しておきます。
・先ほどのeLTAX同様にまずは自身のパソコンで申請をする為の登録作業を行います。
・いくつかの申請が完了すると3つのデータが格納されたフォルダが手に入ります。
・ここでパソコンでの作業は一旦中断します。
・そのフォルダ内のデータをUSBなどに移します。
・USBを所轄の法務局に持ち込んで申請の手続きを行います。
・その場で登録番号が記載された紙が1枚発行されます。
・パソコンに戻って法務局で受け取った番号で電子証明書の申請の続きを行います。
・申請が完了すると1つのデータファイルが手に入ります。
この手順で手に入れることができたデータをeLTAXの納付の際に添付することによって、行政側が持っているデータと照合して本人認証がなされて、実際にネットバンクで支払いを行うことができる画面に進むことができるようになります。宿泊税の申請を行う度にこの作業が必要になるので、このデータは決して紛失したり削除してはいけません。
※法務局での手続きは初回のみです。宿泊税に限らず、このeLTAXを利用する為に必要な登録作業だと理解しておくとよいでしょう。
宿泊税の納付をネットバンクで行いたい場合は、まず法務局で電子証明書の発行を行う必要があります。
そして、宿泊税を従来通り集計し京都市に申告を行い、その後、eLTAXのシステムを利用する為に「PCdesk Next」で電子申告を使って納付しますよという手続きを行います。手続きが完了すると「PCdesk」に申告の内容が反映されるので、申告に基づいて納付の手続きを行います。この納付の手続きの際に電子証明書を利用して本人認証作業を行うと自身が利用しているネットバンクのページへ遷移するので、支払いの手続きを行います。
どうしても自分にはできないという方は顧問の税理士さんに依頼するか、従来通りの納付方法で手続きを行うしかありません。しかし、他国と比較するとかなりこのような手続きについて遅れをとっている日本もマイナンバー同様に強引にデジタル化を進めるという話もあります。つまり銀行や郵便局の窓口での納付ができなくなり、すべての宿泊施設が本記事でご紹介した方法で納付しなければならない日が来るかもしれないということです。
初めのハードルはとても高いですが、一度できてしまえば、毎月パソコンの前に座ったままで申告から納付まで出来てしまうので、個人的にはこの方法に慣れておくことに損はないとは思っています。
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